近年、さまざまなベンダーがタレントマネジメントシステムを提供しています。

自社従業員のあらゆる情報を一元管理することで、適材適所の配置や組織課題の把握などが可能となるため、導入する企業が増えています。

とはいえ、結局どれを選べばいいのか分からないという方も多いでしょう。

そこでこの記事では、タレントマネジメントシステムと他の人事システムとの違い、メリットとデメリット、システムの選び方などを解説し、主要なタレントマネジメントシステムを徹底比較します。

1.タレントマネジメントシステムとは

そもそも、タレントマネジメントは採用、人材育成、適正配置、目標設定、人事評価などの諸々のプロセスを戦略的かつ一元的に管理するマネジメント手法です。

従業員一人ひとりの能力（タレント）を把握することを目的としています。

タレントマネジメントシステムとは、従業員の勤怠や評価、スキル、経験といった様々な情報を一元管理し、人材マネジメントの「見える化」を可能にするシステムです。

人事情報を一元化すると、個々の従業員について精緻な分析ができるため、従業員の能力を最大限発揮できる戦略的な人材マネジメントが可能となります。

精度の高い人事戦略を立案できるため、経営目標が達成しやすくなります。 

1-1.タレントマネジメントシステムの機能 

一般的に、タレントマネジメントシステムには次のような機能が実装されています。

従業員情報の一元化

従業員の基礎情報、職務経歴、研修受講歴、資格、人事評価、目標管理と評価などの情報をデータベースに一元化できます。

必要な人材情報は、迅速に取り出すことができます。

MBOやOKRなどの目標管理

MBOやOKRといった目標管理の指標を一元管理できます。

アクションプランの進捗管理は自動的に集計され、グラフで表示されるため、一目で進捗状況を把握できます。

人材データ分析

収集した人材データを多角的な視点で分析し、グラフなどを用いて表示する機能です。個々の人材のポテンシャルも直感的に把握できます。

セキュリティ対策

人材データは個人情報ですので、タレントマネジメントシステムには高度なセキュリティ機能が求められます。

一般的には、データ暗号化、脆弱性診断、データベースのバックアップといった対策が施されています。

1-2.タレントマネジメント最大の目的は“経営目標の達成”

タレントマネジメントの目的は、経営目標の達成です。

企業の経営目標を達成するには「どこに・どんな能力を持った人材が・どのくらい必要か」を明確にしなくてはなりません。

従業員一人ひとりの能力を正確に把握できれば、採用や人材配置、育成などを戦略的に行えるため、経営目標を実現しやすくなります。

とはいえ、一人ひとりの情報を正確に把握するのは困難でしょう。

タレントマネジメントシステムであれば、従業員のあらゆる情報を一元管理して分析できるため、人事戦略の精度が高まります。

効率よく経営目標達成に向けた施策を講じられるため、近年ではタレントマネジメントシステムを導入する企業が増えています。

1-3.人事管理システムや人事評価システムとの違い

人事管理システムや人事評価システムと、タレントマネジメントシステムの違いは、利用目的と情報の横断性です。

人事管理システムは、労務管理の作業を自動化するシステムで、人事労務担当者の負担や人的ミスの軽減を主な目的として利用されています。

人事評価システムは、人事評価に関連する業務を自動化するシステムです。人事評価の担当者の作業効率を高めるために利用されています。

このように、人事管理システムも人事評価システムも、「人事労務管理の作業ツールとして使われている」ということです。

一方でタレントマネジメントシステムは、適材適所の人材配置を迅速に実施するなど、経営目標達成のための戦略的ツールとして利用されます。

したがって、タレントマネジメントシステムは人材の能力、ポテンシャル、経験を「見える化」するなど、人事戦略の立案・実行に役立つ機能が中心です。 

2.タレントマネジメントシステムが注目される理由

タレントマネジメントシステムが日本でも注目を集める大きな理由は、優秀な人材の確保が容易ではなくなり、自社の限られた人的資源を最大限に活かす必要が出てきたからです。

これには次のような背景があります。

2-1.少子高齢化による人材不足

深刻な少子高齢化が進んだ結果、労働人口は減少の一途をたどり、多くの企業が労働者不足に直面しています。

優秀人材の採用が困難になっている日本においては、既存従業員の離職を防止する施策への取り組みも欠かせません。

タレントマネジメントシステムは、あらゆる情報をまとめて管理できるので、能力に見合った報酬やポジションの提供など、人材定着の施策にも役立ちます。

2-2.人材の多様化

近年、日本企業の人材は多様化しています。

働き方改革の推進により、在宅勤務や時短勤務の労働者が一般的になり、グローバル化が進んだことで、外国人従業員を採用する企業も増えました。

このように、多様化した人的資源のポテンシャルを引き出して、最大限の生産性を確保するためには、高度な人事戦略が不可欠です。

そのためのツールとして、タレントマネジメントシステムが注目されています。

2-3.急速な市場環境の変化

テクノロジーの発展などにより、市場環境は目まぐるしく変化し、予測が困難（VUCA）な時代に突入しました。

また、グローバル化が進んだ現在、企業間競争も激しくなっているため、適材適所の配置で経営を効率化させる必要が出てきたのです。

スピードが求められる現代の経営環境の中では、人事戦略の実行も迅速に行う必要があるため、タレントマネジメントシステムが注目されています。

3.タレントマネジメントシステム導入のメリット・デメリット

タレントマネジメントシステムには、次のようなメリットとデメリットがあります。

導入を検討する際は、しっかり確認しておきましょう。

また、タレタレントマネジメントシステムの導入事例やメリット・デメリットについてはこちらで「タレントマネジメントやシステム導入のメリット・デメリット、導入事例をご紹介」より詳しく解説しております。

3-1.メリット

人材配置の適正化

タレントマネジメントシステムでは、従業員個々の能力、職務経験、目標管理、人事評価などのデータが「見える化」されます。個々の適性を高い精度で分析できるため、人材配置の適正化が容易になります。

人材育成プランの最適化を図れる

タレントマネジメントシステムには、個々の従業員の研修受講歴など、人材育成に関するデータも集約されます。

長所、短所、スキルを把握でき、育成すべきポイントが明らかになるため、効率的な人材育成プランを組むことができます。

優秀な人材の発掘

従業員一人ひとりの適性を把握できるので、業務に適した優秀な人材を発掘できます。幹部候補の選定にも役立ちます。

従業員のモチベーション向上

タレントマネジメントシステムは、従業員の業務目標と達成状況も「見える化」します。個々の従業員の現状に適した目標を設定できるため、従業員のモチベーション向上につなげられます。

3-2.デメリット

不要な機能が実装されている場合がある

自社に不要な機能が実装されている場合、コスト面で無駄が生じるだけでなく、操作のわかりづらさを招く可能性があります。

機能が複雑で使いこなせない

タレントマネジメントシステムには、データ集計、分析など、多くの機能が備わっています。

直観性に欠けるシステムを採用した場合、「機能が複雑で使いこなせない」というケースも出てきます。

社内規定や業務手順に修正が必要な場合が出る

社内規定や業務オペレーションは、会社によりまちまちです。

タレントマネジメントシステムが、自社のオペレーションと適合しないケースも出てくるでしょう。その場合、規定やオペレーションを修正する必要があります。

従業員の理解がないと適正な運用が困難

タレントマネジメントシステムは、従業員自身がデータを入力します。

システム導入の意義を十分に説明して従業員からの理解を得なければ、入力作業の質が低くなり、データの信頼性が落ちてしまいます。

4.タレントマネジメントシステムの選び方

タレントマネジメントシステムの導入検討には、押さえておきたいポイントがあります。

ここでは、タレントマネジメントシステムの選び方のポイントを解説します。

4-1.目的に合った機能が備わっているか

多様なベンダーから、タレントマネジメントシステムが提供されています。

「人事評価」「目標管理」など、製品によって強みは異なるため、導入目的に合った機能が備わっているかどうかを確認しましょう。

幅広い用途で活用したい場合は、多機能なシステムやサポートが手厚いベンダーがおすすめです。

4-2.料金はいくらかかるか

タレントマネジメントシステムの料金体系は、ベンダーによって異なります。

一般的なクラウド型の場合、プランや利用人数で月額料金が決まりますが、導入の初期費用がかかる製品も存在します。

料金は非公開なことが多いので、詳細を知るにはベンダーに問い合わせて見積もりを依頼しなくてはなりません。 

また、無料トライアルが用意されているシステムもあります。

実際に使ってみないとわからないこともあるため、無料トライアルの有無も確認すると良いでしょう。

4-3.既存システムとの連携は可能か

タレントマネジメントシステムを導入する際は、既存システムと連携できるかどうか確認しておきましょう。

また、アプリケーション同士を連携できる製品もあるため、API連携機能の有無も調査しておくと良いでしょう。

4-4.十分なサポートを受けられるか

ベンダーのサポート体制も重要なチェックポイントです。

タレントマネジメントシステムは、工夫次第で様々な用途に活用できますが、有効活用するにはシステムや人事に関する知識が欠かせません。

そのため、導入後もしっかりサポートしてくれる企業を選ぶことが重要です。

電話、メール、チャットといった連絡手段や、サポートの有償・無償など、サポート体制を確認しましょう。

『ヒトマワリ』なら、専任担当者による導入後のサポートを受けられます。もちろん、無償でサポートいたしますので、ご安心ください。

5.タレントマネジメントシステム比較表

ヒトマワリ	多目的	組織の問題点を見える化組織シミュレーション手厚いサポート	初期費用無料月額10,000円～
カオナビ	多目的	キャラクターやモチベーションも管理細やかなアクセス権限目的ごとの人材抽出	要問い合わせ
タレントパレット	多目的	能力を把握しやすいプロフィール管理従業員の声も「見える化」在宅勤務人材のパフォーマンス最大化	要問い合わせ
HRBrain	多目的	使いやすさを追求 組織診断サーベイで従業員エクスペリエンス向上手厚いサポート体制	要問い合わせ
スマカン	多目的	モジュールで拡張多様な視点で人材分析個人、部署、組織単位での目標設定が可能	月額50,000円～
COMPANY	多目的	海外拠点のタレントマネジメントも可能信頼性の高いセキュリティ	要問い合わせ
WiMS/SaaS	人事評価	人事考課の管理業務を効率化幅広い評価制度に対応	要問い合わせ
SmartHR	人事評価	ペーパーレス化で人事労務の業務効率を改善人事データの「みえる化」と分析	要問い合わせ
Ulysses/PM-QS	人事評価	人事情報の「見える化」と目標評価管理のシステム化を4週間で実現	要問い合わせ
あしたのクラウド	人事評価	充実したサポート体制高いカスタマイズ性で現状の人事評価制度を活用AI による「目標添削機能」でクオリティの高い目標設定	要問い合わせ
Resily	目標管理	OKRによる目標管理が手軽できるカードツリー形式でOKRを「見える化」	1,500円～（月額）
CYDAS PEOPLE	目標管理	基本機能に必要なモジュールを追加できる	要問い合わせ
MotifyHR	目標管理	退職リスクの高い従業員を発見オンボーディング機能OKRによる目標管理機能	初期費用：330,00円～ 月額：440円（1ID）
banto	目標管理	チャットで進捗管理様々な職種の目標管理に対応	初期費用：19,800円料金：月額300円/人

6.【目的別】おすすめタレントマネジメントシステム17選

タレントマネジメントシステムは、機種によってそれぞれ特徴があります。

導入に際しては、自社の目的に合う特徴を持ったシステムを選ぶことが大事です。

ここからは、目的別におすすめのタレントマネジメントシステムをご紹介します。

6-1.幅広い用途で活用したい（多目的）

人材活用、人材育成、新規採用、人事評価など、タレントマネジメントの幅広い領域をカバーする多目的タイプをご紹介します。

ヒトマワリ

「戦略人事」を可能にする最新鋭のデータベース

従来の人事系システムで採用されている一般的な人材データに加え、開発実績、企画書、ポートフォリオ、参加プロジェクトなどの個人の業務履歴も一元化できます。

集積された多様なデータの分析で、戦略人事の立案と運用を支援してくれます。

BI機能により組織の問題点を「見える化」

人員の基本推移、人員構成、勤怠、グレード、給与の推移、離職分析などの６分野における分析を多角的に行い、組織の「見える化」が実現されます。

組織の問題点を早期発見でき、データに裏付けられた改善策の検討が可能になります。

 組織の異動シミュレーションが可能

顔写真付きの個人データが入った組織図を自動生成でき、ドラッグ＆ドロップの直感的な操作で異動シミュレーションを行えます。

異動前後の組織の人件費変動なども把握可能で、人事異動による組織の様々な変化を容易に理解できます。

充実のサポート体制

ヒトマワリでは、専任担当者が導入後もしっかりサポートいたします。企業ごとに異なる要望に合わせたアドバイスを受けられるため、知識がなくても安心です。

お客さまの声は『ヒトマワリの導入事例』からご確認いただけます。

カオナビ

従業員の能力だけでなくキャラクターやモチベーションも管理

従業員個々の能力やスキルだけでなく、キャラクター（性格）やモチベーションまでもデータ化して把握可能で、人員の適正配置を検討する際に役立ちます。

細やかなアクセス権限の設定が可能

「閲覧のみ可」「編集可」などの権限を細やかに設定でき、適切な情報共有を実現できます。

社内規定に合った設定をしやすく、経営層から現場に至るまで、必要な情報を必要な範囲でアクセスできます。

優秀な人材の発掘から退職者の予測まで、目的の人材を抽出

登録されている従業員のデータは、複数の条件を掛け合わせて検索できます。条件設定や分析条件の自由度が高く、埋もれた人材の発掘、退職が懸念される人材の抽出なども容易になります。

料金	要問い合わせ
URL	https://www.kaonavi.jp/

タレントパレット

能力を把握しやすいプロフィール管理

工夫されたプロフィール管理の設計と見やすいUIで、従業員の能力を把握しやすいシステムです。

従業員の声も「見える化」

モチベーション調査を手軽に実施でき、テキストマイニングによる従業員の声の「見える化」も可能です。従業員のモチベーションを把握するだけでなく、退職の予兆が見られる従業員の抽出もできます。

在宅勤務人材のパフォーマンスを最大化

在宅勤務者に関する様々な情報もデジタル化して蓄積して状況把握できます。

eラーニングによる人材育成や社員間のコミュニケーションを支援する機能もあり、在宅勤務人材のパフォーマンスを最大化できます。

料金	要問い合わせ
URL	https://www.talent-palette.com/

HRBrain

使いやすさを追求したシステム

人事担当者、経営層、従業員まで、システムに関係する全ての人の使いやすさが追及されています。直観的でわかりやすく操作性が高いため、人事戦略の構築から現場での人事作業まで効率化できます。

組織診断サーベイで従業員エクスペリエンスを高める

組織診断サーベイにより、従業員エンゲージメントを「見える化」が可能になり、採用段階から離職までの様々な課題を抽出できます。

診断の設定は自由度が高く、自社に適した設定で、従業員エクスペリエンスの向上を期待できます。

サポート体制

導入する企業に専任の担当者がついて、導入支援や初期設定などのサポート業務を徹底して行ってくれます。

料金	要問い合わせ
URL	https://www.hrbrain.jp/

スマカン

目的に応じたモジュールで拡張が可能

基本機能が装備されたベーシックな状態から、目的に応じたモジュールを追加することで、機能を拡張できます。人材育成に焦点を当てた組み合わせ、人事戦略に焦点を当てた組み合わせなど、経営課題に応じた様々な組み合わせが可能です。

多様な視点で人材分析が行える

タレント分析モジュールを使えば、多様な視点からの人材分析が行えます。分析条件の定義も行えるので、自社の実情に適した分析が行えます。

個人、部署、組織単位での目標設定が可能

目標管理モジュールを使うことで、個人、部署、組織単位での目標設定が容易に実現でき、目標管理を共有できます。評価結果の集計と調整機能もあり、目標設定に対する評価を部門単位や全社単位で行えます。

料金	月額50,000円～
URL	https://smartcompany.jp/

COMPANY

国内大手法人の約3社に1社が利用する統合人事システム

タレントマネジメントを含めた人事労務業務の全てを網羅する統合人事システムです。大手法人向けに特化して人事マネジメントを統合したものです。

海外拠点のタレントマネジメントも可能

海外拠点の組織情報や従業員情報も一元化でき、海外の従業員に対するタレントマネジメントも可能です。

自治体や金融機関でも利用実績がある信頼性の高いセキュリティ

自治体や金融機関にも採用されるシステムのため、厳格なセキュリティ対策が施されたシステムです。

料金	要問い合わせ
URL	https://www.works-hi.co.jp/

6-2.効率よく適正な評価をしたい（人事評価に強み）

タレントマネジメントの中で、人事評価に特化したタイプのシステムをご紹介します。

WiMS/SaaS

人事考課運用にかかる管理業務を効率化

目標設定、自己申告、評価、評定値算出、面談までの一連の人事考課運用にかかる業務をデジタル化することで担当部門の作業負担を軽減し、業務効率を高めます。

人事考課における幅広い評価制度に対応

ジョブ型雇用の人事評価にも、優秀社員の行動特性を評価基準とするコンピテンシー評価にも使うことができます。

評価結果は、給与システムと連動させて賞与や昇給の計算にも利用可能で、評価業務の効率化と組織のパフォーマンスの向上を狙えます。

 個々の企業に適した個別の人事評価シート作成が可能

人事評価業務の設計やデータ活用戦略の支援とともに、個々の企業に適した個別の人事評価シート作成が可能です。

料金	要問い合わせ
URL	https://wims-saas.solty.co.jp/products/jinjikouka.html

SmartHR

ペーパーレス化で人事労務の業務効率を改善

入社手続き、雇用契約、給与明細、年末調整、人事評価などの業務をペーパーレス化します。書類回収やチェックなどの作業に追われていた人事労務部門の負担を軽減し、業務効率を高めることが可能になります。

最新の人事データを容易に収集し一元管理

従業員は、入社手続き、住所変更、扶養変更など様々な手続きや情報変更をデバイスから手軽に行えます。自動でデータベースが更新されますので、最新の人事データを容易に収集し一元管理が可能になります。

人事データの「みえる化」と分析が容易

データ分析の知識に乏しい担当者でも、わかりやすいUIと操作性で、人事データの「みえる化」と分析が容易に実現できます。人事評価機能も装備されているので、戦略的人材マネジメントを手軽に開始できます。

料金	要問い合わせ
URL	https://smarthr.jp/

Ulysses/PM-QS

人事情報の「見える化」と目標評価管理のシステム化を4週間で実現

人事管理と目標評価管理を導入するためのスタートアッププランで、タレントマネジメントの早期立上げを実現します。SAP社の人材戦略ソリューション「SAP SuccessFactors」上で動作します。

経営戦略と個人目標を整合して進捗状況を「見える化」

会社全体の経営戦略と従業員個々の目標を整合化して進捗を管理できます。目標管理シートは自社の目標管理に即したものを作成できます。

人事管理、目標評価管理がすぐに始められる

標準的な承認ルートや各種分析ダッシュボードなど、導入段階で設定済みの機能が多く、人事管理、目標評価管理が迅速に開始できます。

導入初期費用	240万円（税別）
URL	https://www.odyssey-net.jp/solution/PM-QS.html

あしたのクラウド

人事評価の専門家による充実したサポート体制

蓄積された膨大な人事制度に関するノウハウを背景に、人事評価制度の構築と運用をサポートしてくれます。様々な業種に適した人事評価制度構築に対応可能で、経営理念や経営課題を踏まえたサポートが期待できます。

高いカスタマイズ性で現状の人事評価制度をそのまま活用可能

従来の自社の人事評価制度をそのままシステムに反映させることが可能です。多くの導入実績の中で試行錯誤されたカスタマイズ性により実現しています。

AI による「目標添削機能」でクオリティの高い目標設定が可能

人事評価シートに搭載されたAI による「目標添削機能」で、少ない工数で質の高い目標設定が可能になります。

料金	要問い合わせ
URL	https://cloud.ashita-team.com/

6-3.目標管理を効率化したい（目標管理に強み）

タレントマネジメントの中で特に人事評価の目標管理に焦点を当てたシステムをご紹介します。

Resily

OKRの手法による目標管理を手軽に開始できる

近年注目されている目標管理の手法OKR（Objectives and Key Results）を手軽に始められるシステムです。従業員全員が優先順位を持ち、ベクトルを合わせてプランを実行することを実現する手法がOKRです。

カードツリー形式でOKRを「見える化」

会社全体、部署単位、個人の目標をカードツリー形式で表示します。直観的でわかりやすい表示で、従業員個々が「今やっている作業が会社の何に貢献しているのか」を理解できるようになります。

進捗管理も容易に

目標に対する進捗を自動通知します。進捗をリアルタイムに把握することが可能になります。

料金	1,500円（月額）
URL	https://resily.com/

CYDAS PEOPLE

「働きがいをつくる」視点で設計

一般的なタレントマネジメントシステムは、効率化や生産性向上を重視した設計ですが、CYDAS PEOPLEは「働きがいをつくる」視点を重視した設計です。

従業員に企業理念を浸透させるための機能や、従業員が会社に対して自身の考えをフィードバックさせる「見せる化」機能により、人事評価への納得感と働きがいを生み出します。

基本機能に必要なモジュールを追加するタイプ

基本機能に追加モジュールを加えてカスタマイズすることで、自社に最適な形を実現するシステムです。

目標管理と評価、育成とキャリア開発、エンゲージメント工場、組織分析と配置などのモジュールがあります。

上司と部下の相互理解を深める仕組み

上司と部下が1対1で定期的に相互理解を深めることは、課題の早期解決に役立ちますが、多忙な上司にとって1対1の対話は大きな負担です。CYDAS PEOPLEには、その負担を軽減し、成果を高めるモジュールがあります。

料金	要問い合わせ
URL	https://www.cydas.com/

MotifyHR

退職リスクの高い従業員を発見し防止する

離職率の改善と従業員のエンゲージメントを高める視点で設計されたシステムです。会社単位、部署単位、個人単位でエンゲージメント（会社への愛着心）を「見える化」し、退職リスクの高い従業員の早期発見を可能にします。

オンボーディング機能で新入社員の定着と戦力化を促進

オンボーディングとは、新入社員にできるだけ早く職場になじんでもらい、戦力として定着させるための取り組みです。MotifyHRには、継続的で効果の見込めるオンボーディングの仕組みが実装されており、従業員の定着と離職防止に貢献します。

OKRによる目標管理機能

従業員個々の業務目的と重要な結果指標を設定し、任意の期間ごとに数値目標と進捗の一元管理が可能です。

導入諸経費	330,000～
料金	月額440円（1ID）
URL	https://motifyhr.jp/

banto

従業員個々がチャットの質問に回答するだけで進捗管理

従業員がチャットの質問に回答することで、日報作成や報告が自動で完了します。場所を選ばすスマホからでも回答が可能です。チャットの質問は自社に適した内容にカスタマイズできます。

開発、総務なども含めた様々な職種の目標管理に対応

数値化できる目標だけでなく、定性的な目標も設定可能です。総務部門や開発部門の目標管理にも活用できます。

進捗を多様な形態で「見える化」

進捗は、ツリー、グラフ、カンバン式など多様な形態で「見える化」できます。個人だけでなく、チーム全体の進捗も自動集計され、管理可能です。

初期費用	19,800円
料金	月額300円/人
URL	https://banto.jp/

6-4.最大限人材を活用したい（人材活用に強み）

タレントマネジメントの中で特に人材の適正活用に焦点を当てたシステムをご紹介します。

HRMOSタレントマネジメント

過去情報も管理された組織管理機能で、適材適所の人材配置を実現

従業員の異動履歴、スキル、役職などの情報を入社時まで遡って確認でき、適材適所の人材配置の立案に役立ちます。

使いやすいデータベース設計で従業員情報の抽出が迅速

一元管理される従業員データベースには、従業員ソート機能が実装され、役職、スキルなど様々な項目での絞り込みや検索が可能です。組織図から従業員を検索することもできます。

専任担当者がついた充実のサポート体制

専任担当者がついてサポート体制が充実しています。自社の利用目的に応じたシステム活用を対話しながら支援してもらえます。

料金	要問い合わせ
URL	https://hrmos.co/hr/

スキルナビ

自由度の高いデータ抽出と分析で最適な人材活用法を見つける

自由度の高いデータ抽出と分析機能が標準装備されています。各データを横断的に検索可能で、最適な人材活用法を見出せます。

標準機能が充実し、カスタマイズなしでタレントマネジメントを開始

タレントマネジメントに要求される機能の多くを標準装備しています。カスタマイズすることなく迅速にタレントマネジメントを開始できます。

初期設定から運用まで手厚いサポートを受けられる

充実したサポート体制が整備されていて、導入から運用までしっかりサポートしてもらえます。データフォームの設定などもカスタマーサポートが担当してくれます。

初期費用	無料
料金	月額40,000円～
URL	https://www.101s.co.jp/

HITO-Talent

大規模で複雑な組織に対応可能な柔軟性

人材データベースの項目数に制限がありません。カテゴリや各種情報も、自社の目的に応じて柔軟に変更可能です。大規模事業者の適正な人材配置にも対応します。

優秀な人材の安定的な創出に役立つ

従業員個々のプロフィールにタグ付けすることで人材プールを作成し、中長期のモニタリングが可能です。多様な視点での人材配置検討や人材育成を実現可能にし、優秀な人材の安定的な創出に役立ちます。

ポジションへの配置検討がスムーズになる

異動シミュレーション機能を利用すれば、異動先のニーズと候補者プロフィールを確認しながらマッチングさせることができます。ポジションへの異動配置をスムーズに検討できます。

料金	要問い合わせ
URL	https://rc.persol-group.co.jp/talent-management/hito-talent/lp/

7.まとめ 

タレントマネジメントと、それを実現するタレントマネジメントシステムについてご紹介してきました。

人事戦略のプロセスを一元的に管理する手法がタレントマネジメントですが、それを実現するシステムは様々な設計思想で開発されています。

自社の課題や目的を明確にして、その解決に役立つ機能を持ったタレントマネジメントシステムを慎重に選定することが重要です。